去る9月15日
市ヶ谷にて「萩原みかソプラノリサイタル」が開催されました。
200名様を遥かに超えるお客様にお越しいただき、本当に有難く思いました。
これも、みかさんの実力とご人徳によるもの敬服いたします。
みかさんのリサイタルは以前より度々拝見し、その慈愛に満ちた温かなソプラノに何度も涙したことがあるだけに、今回朗読で出演を・・・とのお話をいただいた時には大変光栄に思いました。
今回は「枕草子」からいくつかの文章朗読と、「夕鶴」の語りを担当させていただくことになりました。
春から打ち合わせを始め、文章の推敲や編集など、何度も手直しを繰り返しながらリハーサルを重ねてきましたが、ピアノの藤井麻理さん・フルートの福島明佳さんの素晴らしい演奏とみかさんの表現には毎回鳥肌が立つほどの感動で!私が足を引っ張らないようにしなくては!と緊張してしまいました・・・。
本番。
私の出番は2部でした。「枕草子」から2部は始まります。
4人の出演者の最後に登場し、満席のお客様の前で第一声、
「枕草子より たとしえなきもの」と語ります。
お客様の目が自分に注がれるのがわかります。緊張。
響きの良いホールでしたのでマイクを使わずとも、自分の声が届いているのがわかりました。
原文の朗読のあと、みかさんの歌が続きます。これがまた大変に美しいメロディで、古典をモチーフにしたとは思えないようなメロディライン。軽やかに伸びやかに、みかさんのお声が響き渡ります。
お客様も集中して聴いてくださっているのがよくわかりました。
そして「夕鶴」。これはもう「鶴の恩返し」として有名なので、お客様もすぐにお話に入り込んでくださっているのが伝わりました。
思いがけなかったのは。つうが与ひょうに別れを告げる台詞のあたりで すすり泣く音が聞こえたこと!
続くみかさんのアリアはもう圧巻の一言で・・・、客席からの拍手が鳴りやみませんでした。
リサイタルに朗読を取り入れたのは9回目にして初めてだったそうで、お客様からもご好評をいただいたと伺い本当にほっとしました!素晴らしい経験をさせていただきましたことに、心から感謝申し上げます。
みかさん、おめでとうございました。
藤井さん・福島さん、そして沢山のスタッフの皆様にも心より御礼を申し上げます。
ありがとうございました。
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